not enough

欲しがって ケモノになって

少年たちをやっと見てきた話。

 

※2018年8月に書いたまま下書きに眠っていたものです。

 

 

 

2010年の「少年たち~格子なき牢獄~」を見て関西沼へドボンした、あれがすべてのきっかけだったと言っても過言ではない、そんな伝統の夏松竹・少年たちを、その2010年から8年の時を経て、やっっっと観劇することができました。


あの頃からこの舞台は深く考えたら負けだと思っているんですけど、私の知っている少年たちは1幕にギュッッッと凝縮され、2幕はもはや知らない舞台(ANOTHER)だった…(ただでさえ意味が解らない展開なのに)余計意味わかんなくなっててめっちゃ疲れた…あっこれは別にディスじゃなくて、あの頃よりむしろ真面目な舞台になってるから見ていて疲れたんだと思うし、時が経っているんだな~という感じです。


それでもちゃんとあの頃から続いているものがあって、やっとそれらを体感できて、一人で感動した。

俺たちは上等も、風の子一等賞も、僕に聞くのかいも、ライバルも、全部「あ~!!!これこれ!!!」ってなるのが嬉しかった。あの頃はそこにいなかったじょうくんがそれを歌っているし、そんなじょうくんが私の今の自担なんて、そんなこと2010年には1ミリも思わなかった。ライバルだけはどうしてもあきとと神ちゃんのイメージが強すぎて、みちきょへまだまだ頑張るんだぞ~!と親みたいな気持ちになった。それにしてもみっちー男らしくなってきたなあ…。カメハメ波のくだりもあってびっくり。まだやってんだなあれ。風の子~はやっぱりちょっと風吹きすぎだし、鍵盗むときの嘘もやっぱり「○○のお腹が痛くなった」だし。桶ダンスは2010年の松竹座にはなかったとはいえもちろん知ってるし、想像以上にしょーもなくておもしろかった。

長尾ちゃんが日記の少年役って、ちょっと意外だったなー。けどよくよく考えれば、今の立ち位置的にキャラが一番ハマるのは長尾ちゃんだね。恭平でもなければみっちーでもないし。来年はとあちゃんとか?また2年連続で死ぬパターン?けどほぼモブみたいな囚人役より全然いいよなあ、やっぱりフロントは違うわあ、ってちょっと僻んじゃうよね。


と、言いつつじょうくんもそんなに悪くなかったんじゃない?と自担贔屓とはいえ思っている次第です。

だって「頭がキレすぎた」という理由でここに来たことになっているフジワラは、ちゃんと演技の中でも頭がキレているから。みんながよくわかっていないことを先に理解して「つまり~~~ってことや」って説明したり、2度目の脱獄計画の時に「1つだけ方法がある」と言ってみんなを集めていたり。設定を守っているんですよね。ちゃんと「フジワラ」という役を与えられているんだなあと思って、嬉しかった。去年の看守の方が、そりゃあ、オイシイ役どころだったけど。看守のフジワラは見てないけど、私は囚人のフジワラが見れてよかったと思ってます。

あと印象に残っているのは、(結局自担の話になるんですけど)じょうくんの演技の細かさかな。リューン以前の少年たちを見ていないことと、「少年たち」中もじょうくん以外見ていないことが問題ではあるんですけど、あんなに細かく感情入れて演技してるのってじょうくんだけなんじゃ…?と思うところがしばしば。

一番気になるのは、ニシハタ辺りが看守長に殴られるシーン。他の囚人たちは整列させられていて、本来なら動いちゃいけないという設定なわけじゃないですか。でもじょうくんは、誰かが殴られると必ず「ビクッ」として、ハッと顔を上げるんですよ。それから心配そうな顔をしてそちらを見てから、またすぐに目を逸らしてみたり、助けたいのか手を出そうとして迷ってみたり。あれってそういう演出なのかな?って思ったんだけど、いかんせんその瞬間はじょうくんしか見ていなくて他の人の演技は見ていない。しかも双眼鏡に映りこんでる隣のタカハシは俯いて動かない。それは「動かない」という演技なのか、はたまた何もしなくていいところでやっぱりある意味でのアドリブを入れているのか…たとえ何回入ろうとも結局じょうくんしか見れないのでいつまでたっても解決しないんですけど、これどうなんですか。誰か、ほかの子の担当の人、教えてください。

あとはやっぱり悶えてるシーンかな~。もう、ほとんどリューン・フローくんでしたね。口元を殴られてるから口を押えてるんだろうけど、口押さえて悶えてると、舌が転がってないか探してしまうよね。切られてない?ちゃんと声出る?歌える?って。少なくともリューン見た人はそう思ったでしょ…思わないの…?
あとリューンつながりでいくと、最後の方で看守長がトチ狂って乱射しはじめるあたりで、後ずさりしながら怯えた表情をしていたオオハシはほとんどリューン・ダイだった。ついでに大橋くんの話をすると、ふっつーにドラム演奏してて「?!」ってなった。レポで見てたけど忘れててめちゃくちゃ驚いてしまった。ぎこちない叩き方可愛かった…(大橋くんの諸々は大体「可愛い」で片づけてしまう人)。そして声の通りが圧倒的。リューンのときも歌舞伎の時も思ってたけど、なんで大橋くんの声はあんなにガッサガサなのに、あんなに通るの…?セリフの声も歌の声もめちゃめちゃ聞こえてくるし純粋にすごい。うらやましい。

 

ショータイムは言わずもがな最高でした。久しぶりにじょうくんに向かって赤いライトを向けられて超楽しかった。やっぱり歌って踊って上の階に手を振って隅から隅まで見渡しているじょうくんが好きだ。だからステフォがちょっと上に向かって手を振っているときのじょうくんで、上しか見ない芸人の藤原丈一郎担なわたしは歓喜した。劇中でも歌うし踊るんだけど、俺たちは上等も闇つきもハイホーもいいんだけど、やっぱりアイドルの藤原丈一郎が好きなんだよなあ。ツイッターとこのブログで何万回と言っているけど。Midnight Devilで最高にかっこつけてるじょうくんが最強にかっこよくて、担降りから1年経って改めて2018年夏のじょうくんに担降りしました。仮面つけるって聞いてたから出てきたとき襟元がレースアップのめちゃめちゃ可愛いシャツで出てきてha???カワイイだろha???ってなって混乱したけど、まさか途中でつけるとは…そして最終的にまた外すとは…斬新…。ただその仮面外すときの藤原丈一郎は完全に無双。かっこつけてるじょうくんってマジで最強、超無双。あけおめでの超イイウインクくらい無双してた。じょうくんってめっちゃ意識的にかっこつけると左の口角がギュンッて上がるし、雑誌とかでちょっとアンニュイにかっこつけようとすると口元緩くなって半開きになるんだよね。総じてカワイイ(結局)

 


え?じょうはしですか?(聞いてない)

いやまさか、そんなにあるだなんて、全然期待してなかったし?なくてもいいと思ってたけど?…嘘です、厨は常に大興奮ですよ。レポで見ていたのはショータイムの花道での話だけだったから、まさか本編中にそんなに何度も絡みがあるとは思ってなくて常に新鮮な気持ちだった…久しぶりに生じょうはし(とは)を摂取した気分…。

桶ダンスで裸(設定)で並んで踊るじょうはしとか、看守長の乱射前に助け合うじょうはしとか、出所前のじょうはしとか、…もうちょっとあった気がするのはショータイムでなかなか見せつけられてお腹一杯なせいですかね。ラストの花道だけかと思ってたらNOT FINALEで向かい合っているではありませんか…!あんな待機っていつもなくない…?いやじょうはしが見詰め合ってるんだよ?やばくない?ねえ、やばくない?しゃべってても絶対目が合わないじょうはしが、立ち位置とはいえ真正面から向かい合って歌ってるんだよ?やばくない?(何回でも言う)しかも途中で、1列後ろで2人の間にいる長尾ちゃんを2人で見つめるから長尾ちゃんめっちゃアワアワしてた…そりゃじょうはしに見つめられたらアワアワするよ…!!
花道のじょうはしは言わずもがなというか、わざわざここで語る必要もないくらい毎日誰かがため息とともにツイートしてますよね。かくいう私は座席の関係であんまり満足には見れてないんですけど、花道の奥まで行って帰ってきて、「どうしても肩が組みたい大橋くんVSその動きを察知していたかのような俊敏な避け方をするじょうくん」の図はバッチリ心のHDDに刻みました。リューンのじょうくんお誕生日公演を思い出しますね。あの手の振り払い方に通ずるものがある。静止画しか見てないけど、静止画ですらえげつない躍動感があったから…千秋楽ではちゃんと肩を組ませてくれるといいね、大橋くん…。

あ、あとひとつ、同担との間で話題になったんですけど、最後のSee you againで「ありがとう」という歌詞に合わせて「ありがとう」の手話をするのはじょうくんだけなんですか?そういうフリなんだと思って私は見ていたんですけども、いかんせんじょうくんしか見ていないので他がどうなのか知らないんですよ…誰か教えて…。

 


やっぱり舞台は1回じゃ足りない。ここ最近の現場はそもそも運に恵まれなくて、とりあえず1回だけでも入れればいいって思ってたけど、歌舞伎も少年たちも、せめてあと1回は入りたかった…と後になって思う。時間的にも経済的にも今は無理なんですけど。だって1回じゃ解決しないことが多すぎる。毎回やってることなのか、それとも毎回違うことなのか、確かめられないし。これってどんな動きだったっけ?って思っても解決しないままになっちゃうし。他の人はしてることなのか、じょうくんだけがしてることなのかわからないし。あとはやっぱり、じょうくんの立つ舞台は何回でも見たいなあと、純粋に思いますね。タイヨウのうたので役者する姿も見たいし、梅芸でアイドルする姿も早く見たい。